国民生活センター「アートメーク」注意呼びかけ。皮膚障害など相談5年121件

国民生活センターによると、眉やまぶたに針を刺して色をつける「アートメイク」と呼ばれる美容法によるトラブルが起きているとして注意を呼びかけています。
国民生活センターに寄せられたトラブルには「施術部位が化膿(かのう)した」「眼球の角膜に傷がついた」といった深刻な症状の事例も含め、5年の間にトラブルが121件あったと紹介されています。

国民生活センター「アートメーク」注意呼びかけ。皮膚障害など相談5年121件

「アートメイク」とは、顔の皮膚に針を刺して色素を入れ、眉毛やアイラインを描く美容法で、化粧の手間を省けると一部の女性に人気がある美容法です。

ただし、このアートメイクは眉毛やアイラインを描く美容法として人気ですが、
根本的な手法は「刺青(入れ墨)」とか「タトゥ」と同じで、針を皮膚に刺して色素を入れ込むというものです。

ゆえに国民生活センターによると、こうした行為は医療行為でも危険性の高いものであり、日本では医師免許を有しない者が業として行えば医師法違反にあたるとされている(平成13年11月8日医政医発第105号)とのことです。

以前にも美容室やエステなどで、まつげパーマが医療行為であるとして問題になりましたが、未だにこうしたトラブルが潜んでいるのですね。

アートメイクの危害(発表情報)_国民生活センターアートメイクの危害(発表情報)_国民生活センター

「アートメイク」に注意呼びかけ NHKニュース「アートメイク」に注意呼びかけ NHKニュース

眉やまぶたなどに針を刺して色をつける「アートメイク」と呼ばれる美容法で、皮膚が化のうしたり、痛みや腫れが続いたりするトラブルが起きているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
「アートメイク」は、顔の皮膚に針を刺して色素を入れ、眉毛やアイラインなどを描く美容法で、化粧の手間が省けるとして女性の間で人気を集めています。その一方でトラブルも起きていて、国民生活センターによりますと、アートメイクによる健康被害に関する相談が昨年度までの5年間で121件寄せられたということです。相談は、皮膚が化のうしたり、痛みや腫れが続いたりする皮膚の障害が半数以上を占め、中には眼球が傷ついたケースもあるということです。このほか、▽事前の説明と違う位置に色がつき元には戻せないと言われた、▽眉が左右対称にならずバランスが悪くなったなど、見栄えに関する相談も多いということです。アートメイクは針で肌を傷つけるため、医師が行うか、医師の指示を受けた看護師が行う必要がありますが、寄せられた相談の多くは医師がいない美容サロンなどで行われていた可能性が高いということです。国民生活センター商品テスト部の青山陽子さんは「一度行うと簡単には修正できないので、必要かどうかよく考えることが大切で、受ける際は安全確保のために医療機関に行ってほしい」と話しています。

落ちない化粧「アートメーク」でトラブル相談5年121件:社会:スポーツ報知落ちない化粧「アートメーク」でトラブル相談5年121件:社会:スポーツ報知

 消費者庁所管の国民生活センターは27日、手間が省ける”落ちないお化粧”として女性に人気の「アートメーク」によるトラブルの相談が、5年間で121件あったと発表した。皮膚に針で色素を入れ、まゆやアイラインを描く一種の入れ墨で、医師免許のない業者が行えば「違法」。無免許業者の施術で、角膜が傷ついたり、皮膚が腫れるなどの被害相談が多数寄せられており、同センターは注意を呼びかけている。

 朝、時間がない時に化粧をする手間が省け、汗や水にぬれても落ちないとして近年、愛好者が増えているアートメークだが、落とし穴があった。

 国民生活センターによると、2006年からの5年間で「アートメークの危害・危険に関する相談」は121件あった。すべて女性からで、10代~60代まで。主な相談内容は「まゆ施術後に化膿(かのう)した」(東京の30代)、「アイライン施術後に角膜に傷がついた」(東京の30代)、「まゆとアイライン施術後に痛みと腫れが続いている」(石川の40代)など。左右の色の濃さが違ったり、依頼と違う場所に染色されたなど”出来栄え”についての相談もあった。

 アートメークは、主にまゆ、目の上下のアイライン、唇に針で浅く色素を入れるもの。施術業者は「いわゆる入れ墨ではない」と説明し、手軽さをアピールする例が多いという。だが、同センターでは「浅い深いに関係なく、皮膚に針で色素を入れるという意味では入れ墨である」と定義。エステの一種ではないことを認識するべきだという。

 センターは「日本では医師免許を有しない者が業として行えば、医師法違反にあたる」としている。ほとんどの相談者が、アートメークサロンやエステサロンで”落ちないメーク”を施されているが、医師免許がなければ、現状では「違法」ということになる。実際、相談の実に95%が、医師免許のない業者の施術によるものと思われる、という。

 センターは「海外資格を広告でうたっていても、国内では医師法違反。どうしても施術を受けたい場合は、医療機関で」と注意を喚起。さらに「アートメークを入れるのは簡単だが、除去には時間も費用も倍以上かかる」と、受ける際も、もう一度しっかり考えるよう呼びかけている。

アートメークでトラブル 国民生活センター注意呼び掛け – 47NEWS(よんななニュース)アートメークでトラブル 国民生活センター注意呼び掛け - 47NEWS(よんななニュース)

 化粧の手間が省ける”落ちないメーク”として女性に人気がある「アートメーク」について、国民生活センターは27日、この5年間でトラブルなどの相談が121件あったと発表、注意を呼び掛けた。

 アートメークは、針で皮膚に色素を入れ、眉やアイラインを描く医療行為。ほとんどの相談者はアートメークサロンやエステサロンで施術を受けていたが、医師免許がないと医師法に違反する。これまでも複数のエステ店の経営者らが逮捕、書類送検されている。

 同センターによると、角膜が傷ついたり、皮膚が腫れて痛みが続くなどの症状で、受診したケースが4割弱あった。

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