フランスの週刊紙カナール・アンシェネは11日付の紙面で、2020年夏季五輪開催地に東京が選ばれたことと、東京電力福島第1原発での汚染水漏れを関連づけ、腕や脚が3本ある力士などを描いた風刺画を掲載しました。
日本政府は大使館を通じて抗議しましたが、カナール・アンシェネ紙のルイマリ・オロ編集長は12日、ラジオ局のインタビューで「謝罪するつもりはない」と述べました。
2012年10月にもフランスの国営放送「フランス2」のバラエティ番組司会者のローラン・リュキエ氏がサッカーのフランス代表と対戦した日本代表のゴールキーパー川島永嗣選手の腕が4本になった合成写真を紹介した上で「私は福島(第1原発の事故)の影響ではないかと思う」と発言し、スタジオの一般参加視聴者から拍手と笑いが起きていました。
【川島永嗣選手が腕4本の合成写真で仏テレビ番組司会者「福島(第1原発の事故)の影響ではないか」と発言 | CUTPLAZA DIARY】
【川島選手に「福島(原発)の影響」発言でTV局社長と仏外相謝罪も、司会者「ばかげた議論だ」 | CUTPLAZA DIARY】
フランス2のジャン・レベイヨン社長は在仏日本大使館と訪仏していた玄葉光一郎外務大臣宛てに文書を発送して謝罪し、日仏外相会談の席でローラン・ファビウス外務大臣もこの発言について謝罪しました。
しかしローラン・リュキエ氏は未だに謝罪をしておらず、フランスが謝罪したことについても「コップの中の嵐」というフレーズをもじって「コップの中の津波のようなもの。フランスのテレビが何をするかを決めるのは日本じゃない」と謝罪を拒否したといいます。
ローラン・リュキエ氏におかれましては、その頃ご結婚されていたそうで、旦那さんになるかお嫁さんなるのか知りませんが、どうぞ勝手にお幸せになられますよう。
今回のカナール・アンシュネ紙による日本に対する差別的な風刺画の問題についても、フランスのジョークがつまらない上に、差別的な前例を昨年にも受けておりますように、今回もカナール・アンシュネ紙は謝罪を拒否しているそうです。
フランスの鴨料理といえばフォアグラが有名です。
どうぞカナール・アンシェネ(Le Canard enchaîné=鎖につながれた鴨)は、食えない毒を吐く鴨に相応しいLe Canard venin deという名前を変えられるとよろしいかと思います。
続きを読む 仏メディア「カナール・アンシェネ」の笑えない下品なユーモアと差別感覚