興行収入58億円の映画「テルマエ・ロマエ」の原作使用料が100万円だったことが話題になっています。
これは「テルマエ・ロマエ」原作者で漫画家のヤマザキマリ先生がバラエティ番組「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系放送)で、「映画の興行収入は58億円だったが、原作使用料は約100万円だった」「映画がいくらヒットしても私自身は全然儲からなかった」と衝撃の告白して明らかになりました。
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以前にも漫画「海猿」の佐藤秀峰先生も映画化で70億円のヒットとも言われたが、原作者としては250万円ほどしかもらえないと告白しており「漫画家はいい様に利用されていて、それでも映画化されると喜ばなきゃいけない。なめられてると思う」とツイートしています。
ちなみに佐藤秀峰先生はその後、映画の契約に関しては小学館(海猿は同社週刊ヤングサンデーで連載)に任せず、行政書士に協力してもらい自身で交渉することで映画の3作目からは原作使用料が10倍以上にアップしたといいます。
このことについて「検事・鬼島平八郎」 「築地魚河岸三代目」「火災調査官・紅蓮次郎」「東京カルメン」「スーパー刑事」「黒い向日葵」などの漫画原作者・作家の鍋島雅治先生が体験した、原稿料や連載作品が映画化直前に原作者の首をすげ替えられそうになった件についてTwitterで語っています。
【自分の連載作品の映画化直前に首をすげ替えられた話 – Togetter】
鍋島雅治先生によると二次使用される場合には契約書がないとか出版社が間でギャラ抜いていたそうです。
いずれも小学館という版元が原作者や漫画家の間でに対する原稿料や扱いに問題があるのではという例なのですが、原作が軽んじられて、映画化などでは原作者や漫画家に支払われる映画での興行収入に対して原作使用料が少ないとか損をするようなのはおかしいような気がしますね。
今流行の「押し買い」じゃないかと言われても仕方が無いような状況です。
2014年のゴールデンウィークに公開予定の「テルマエ・ロマエ」の続編ですが、その時原作使用料が増えているといいですね。
日本を離れる前にこれだけツイートしておこう:
— ヤマザキマリ Mari Yamazaki (@Thermari) February 26, 2013
要は私だけではなく家族にまで憶測皮算用の迷惑が掛かるのが耐えらなかった上でのあの番組の出演だったのですが、日本は欧米に比べて著作者側の権利が弱過ぎる事は海外暮らしだから尚更痛感出来る事。漫画家は鶴の恩返しの様に精神力と体力削って作業しているのだから、その権利はもっと尊重されて然り
— ヤマザキマリ Mari Yamazaki (@Thermari) February 26, 2013
というわけで著作権料の件に関してのツイートはいろいろ面倒臭いのでもうしません。アシさん達の力が結集したテルマエの最終回も脱稿しましたし、混沌とした状況の中でも心は絶好調に満たされております。本日のスタジオパークでは来月から始まる新連載にもちょっと触れております。
— ヤマザキマリ Mari Yamazaki (@Thermari) February 26, 2013
【テルマエロマエの映画化が100万円でTVがつまらない理由 – Togetter】
【映画「テルマエ・ロマエ」の原作使用料が安すぎる(トピックニュース) – エンタメ – livedoor ニュース】 (キャッシュ)
