ワカメなど海藻が髪に良いとされていますが、「食べ過ぎるのは良くない。ヨウ素も過剰摂取は甲状腺がんのリスク高まる」という記事が出ています。
だから『ワカメを食するなら、豆腐や納豆などの豆製品と一緒に摂るようにすればいい』という結論に至ってしまっています。
健康な人はヨウ素を摂取しても代謝で出ていきますし、ワカメなどの海藻を食べる食文化のある日本人は過剰摂取に対する影響が発現しにくい民族であると考えられています。長期間の過剰摂取により、過剰症が起こることがあります。
ただし、海藻にしても大豆にしても、適度な量で普通に食事している分には問題なく安全に栄養として摂取できます。
しかし、キャベツ、キャッサバ、トウモロコシ、タケノコ、サツマイモ、ライ豆、大豆、硬水中のカルシウムイオンなどには、甲状腺へのヨウ素の蓄積を阻害し、甲状腺腫を起こす成分(ゴイトロゲン)が含まれています。
なので、『豆腐や納豆などの豆製品と一緒に摂るようにすればいい』というのは嘘です。
それから、ヨウ素というのは海藻に多く含まれるということであり、他にもいろんな食品に要素は含まれます。
普通に食べていれば問題はありません。ヨウ素が甲状腺に悪いというのも嘘で、摂り過ぎが駄目なだけで甲状腺ホルモンのためには必要なものです。
大体、ワカメとか食べ過ぎようにも、そんなに沢山の量を食べるのは難しいですよ?
『豆腐や納豆などの豆製品と一緒に摂るようにすればいい』というのは、昨年の東京電力・福島第一原子力発電所の事故で放射性物質の被害が出ている最中に、
『味噌は放射能にいい』という広告が週刊女性などに出回っていた事の関連でそういうデマが出回っているのでしょう。
昨年12月頃に『味噌は放射能にいい』という広告が週刊女性などに出回っていた。
さっきの大豆にしても、甲状腺腫を起こす成分(ゴイトロゲン)が含まれるから健康食品じゃないという極論を流す人まで出ています。
大事なことなのでもう一度言いますが、適度な量で普通に食事している分には問題なく安全に栄養として摂取できます。
タンパク質にしても植物性・動物性でいろんな種類を摂れればいいですね。
それから、髪にいい食品や栄養素というのはありますが、それもやはり『適量』というものがあります。
【髪に良い栄養素と食材表【CUTPLAZA】】
結局はバランスの良い食事と規則正しい生活を心がけましょう。
【綺麗な髪になる事あれこれ。これって間違い?髪に良い事わるい事 | キャリア | マイナビニュース】
ワカメは髪にいい、白髪を抜くと増える?髪に良くない食べ物は?・・・などなど。髪に対するQ&Aです。綺麗な髪になるノウハウもまとめました!
ワカメとか海藻類は髪にいいんでしょ?
子供の頃に、ワカメをたくさん食べたら髪が綺麗になるよ!と言われた事はないでしょうか。はい、確かにワカメをはじめとする海藻類には、ミネラルやヨードなど髪の毛を美しく保つ成分が多く含まれています。抜け毛防止効果も高く、育毛サプリメントにはこれらの成分が使われている物が多くあります。
髪だけではなくダイエット効果もありそうですし、ワカメには良い事づくしではないですか!
しかし、少し待って下さい。海藻類に含まれるこのミネラル成分であるヨウ素は、甲状腺ホルモンの働きに大きく作用します。ワカメなどを過剰に摂取しすぎると、当然ヨウ素も過剰摂取する事になるのですね。
そうすると、ヨウ素中毒から甲状腺がんのリスクが高まってしまうのです。ですから、海藻類ばっかり食べるのはNGなのです。ワカメを食するなら、豆腐や納豆などの豆製品と一緒に摂るようにすればいいですよ!
他には何食べたらいい?食べてはいけないものは?
ひとつ言えるのは、何か一つだけに偏った食生活では髪には栄養が運ばれずにツヤや輝きが失われてしまうという事。髪の毛というのは、皮膚や爪と同じタンパク質です。これらは体から栄養を摂っているため、その栄養が不足すると真っ先に影響を受けます。栄養が偏ると肌にも悪影響が出るのと同じです。しかも、髪の毛は別に傷んでいようが抜けてしまおうが生命維持には関係ないですよね?
そのために髪はもろに身体の影響をうけてしまうのですね。髪に栄養を回している余裕があれば、身体は少ない栄養素をもっと必要な臓器などへ提供するからです。
ですから、何を食べればいいのかとは、つまり身体にいい食べ物は何かという事になります。反対に、食べてはいけないもの=身体に悪い食べ物という訳です。
【ヨウ素、ヨード -「健康食品」の安全性・有効性情報】 (国立健康・栄養研究所)
【ヨウ素解説 -「健康食品」の安全性・有効性情報】 (国立健康・栄養研究所)