広島市小学6年生女児かばん連れ去り事件の被告に懲役4年の実刑

広島市で塾帰りで母親の迎えを待っていた小学6年生の女児をナイフで脅し、かばんに押し込みタクシーでホテルに連れ込まれそうになった事件で、わいせつ目的略取と監禁などの罪に問われた住所不定の元大学生の被告(22)の判決が広島地裁であり、裁判長は「身勝手で悪質な犯行。女児の精神的な衝撃は計り知れない」などと述べ、懲役4年(求刑・懲役5年)の実刑を言い渡しました。

広島市小学6年生女児かばん連れ去り事件の被告に懲役4年の実刑

判決によれば被告は2012年9月4日、広島市西区の路上で塾帰りの小学6年の女児に、折りたたみ式ナイフを見せて両手を粘着テープで縛り、「かばんに入れ」などと脅して旅行かばんの中に入れ、タクシーに乗って連れ去りました。20分後、トランクの中から物音に気がついた運転手が被告を捕まえ、女児も運転手によって助けられました。
被告はわいせつ目的については否認しており、動機について「植物工場の労働者に育てようと思った」などと述べ、弁護側は「広汎性発達障害に基づく空想癖が影響しており、虚偽ではない」として、より法定刑の軽い罪しか成立しないと主張していました。
「犯行前に現場付近の学習塾の終了時刻を調べるなどして女の子を狙っていた。女の子を連れ去ったあと、宿泊していたホテルに無理やり連れ込もうと意図していることや、パソコンに保存された写真などから、女の子に性的関心が向けられていたことは明らかで、わいせつ目的だったと強く認められる」と指摘した上で、「みずからの欲求を満たすために女の子を狙った身勝手で悪質な犯行で、被害者が受けた恐怖感は計り知れない」として、懲役5年の求刑に対し懲役4年を言い渡しました。

小学6年生の女児がかばんに入れられて連れ去られるという考えるのも恐ろしい事件が街中で起きたというのは驚くべきで、女児についても相当の恐怖だったと思います。

ただ、この事件のマスコミの報じ方にも異常性がありました。
被告は逮捕当時、「居合同好会の幹事を務めていて、学校にはほとんど来ていなかった。(アニメ)プリキュアが大好きで、趣味は、秋葉原のメイド喫茶通いと聞いた」という同じ大学生の話を紹介し、「アニメ好き=変質者」かのような報じ方をしたところがありました。
今回の判決を受け、同様の報道がされるのでしょうが、偏見で差別を煽るような報道は問題があります。

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女児かばん連れ去り、元大学生に懲役4年 広島地裁判決:朝日新聞デジタル女児かばん連れ去り、元大学生に懲役4年 広島地裁判決:朝日新聞デジタル
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