滋賀県、琵琶湖に電気ショッカーボート 外来魚を気絶させ駆除

滋賀県は琵琶湖のブラックバスなど外来魚の駆除の為に電気ショックで外来魚を気絶させるボート「雷神」を購入しました。
最大1000ボルトの電流で魚を気絶させ、外来魚だけをすくい取るとしています。ちなみに一緒に気絶した他の在来魚は数十秒すれば元通り泳ぎだすといいます。

感電しやすい大きいブラックバスなどに効果があるそうですが、子持ちのメスやすを守るオスがいなくなった後の卵は他の魚が食べるそうで、北海道などでは既に効果が出ているそうです。

ブラックバスを放している河口湖などの例もあるようですが、琵琶湖では在来種もいますし、漁業にも影響を与えるブラックバスなどの外来魚は駆除されなくてはいけないのですね。

ちなみに琵琶湖では外来魚を入れる外来魚回収ボックスがあるそうなので、釣った外来魚はキャッチアンドリリースではなくそちらへ入れる協力をするようにしましょう。

琵琶湖:電気ショックで外来魚駆除- 毎日jp(毎日新聞)琵琶湖:電気ショックで外来魚駆除- 毎日jp(毎日新聞)

 琵琶湖のブラックバスなどの駆除に役立てようと、電気ショックで外来魚を気絶させるボート「雷神」(全長7メートル、1トン)が7日、大津市の大津港沖で報道陣に公開された。滋賀県が購入した。

 ボート先端にある電極を水面に差し込み、最大1000ボルトの電流を流して魚を失神させる。浮いてきた魚のうち、外来魚だけを網ですくい取る。岩の隙間(すきま)などにいる魚も捕獲できるという。

 ターゲットは在来種を食べるブラックバス(オオクチバス)の親魚(しんぎょ)。繁殖期の4〜7月、湖岸のヨシ原に集まってくる子持ちのメスや、湖底に産卵した巣を守るオスを一網打尽にする。残された卵は他の魚が食べる。皇居や長野県の諏訪湖などでも同様の駆除を行っているという。

 県は昨年、全国内水面漁業協同組合連合会から1隻借り、試験を19回実施。ブラックバス1.8トン、ブルーギル81キロを捕獲した。今回572万円で購入した県水産課は「気絶するのはせいぜい数十秒。しっかり活用したい」としている。

2012/02/15
電気ショック、外来魚気絶 滋賀県、新年度 ボート導入 : 京都新聞電気ショック、外来魚気絶 滋賀県、新年度 ボート導入 : 京都新聞

 琵琶湖で在来魚を主なエサとする外来魚オオクチバスを減らそうと、滋賀県は2012年度に「電気ショッカーボート」を新たに購入し、対策を本格化させる。二つの電極を水中に垂らし、体長が大きくて感電しやすいオオクチバスを選択的に捕獲する。県によると同ボートの導入は全国8隻目。11年度に同ボートを借りて効果を実験した際は、最大で1時間あたり100キロを捕獲できたという。

■捕獲効率大幅アップ、在来魚は放流

 琵琶湖で在来魚を主なエサとする外来魚オオクチバスを減らそうと、滋賀県は2012年度に「電気ショッカーボート」を新たに購入し、対策を本格化させる。二つの電極を水中に垂らし、体長が大きくて感電しやすいオオクチバスを選択的に捕獲する。県によると同ボートの導入は全国8隻目。11年度に同ボートを借りて効果を実験した際は、最大で1時間あたり100キロを捕獲できたという。

 琵琶湖の外来魚数を抑えるため、県はこれまで捕獲量に応じた漁業者への経費補助や、釣り人向けの回収ボックス増設を実施。オオクチバスの推定生息量は2009年度末で300トンと、05年比で100トン減った。在来魚も回復の兆しを見せているが、それに伴い、在来魚を主なエサにするオオクチバスが再び増加する危険性があり、同ボート導入で先手を打つ。

 電気ショッカーボートは調査用に魚を生きたまま捕獲できるように米国で開発された。水中に垂らした二つの電極間(2メートル)に500~1000ボルトの電気を流す。電気の流れる距離が長い大型魚のオオクチバスやコイなどが感電して水面に浮くといい、オオクチバスのみを網ですくい、在来魚は気絶から回復すると水中に泳いで戻れる。

 同ボートの電気は2メートルしか届かないため、水深が浅く外来魚が多い南湖で導入する。滋賀県では電気を使った魚の捕獲は禁止されているが、在来魚保護の調査目的のために今回は除外する。12年度予算案に購入費600万円と、産卵期の春を中心に捕獲する費用340万円を計上した。

 11年度に、琵琶湖でオオクチバスを選択的に捕獲する手段を比較検討した際、同ボートに次いで効果が大きかったのは沖曳(ちゅうびき)網だった。水深が深い北湖では沖曳網を使う。

 県水産課は「ボートなどの導入で、在来魚が多く生息する豊かな生態系を取り戻したい」としている。

ブラックバス – Wikipediaブラックバス - Wikipedia

ブラックバスは魚食性が強く、日本列島に移入されたことで在来種が減ったとする主張があり、またこの問題を実証的に論じた学術論文も存在している。
環境省は、生態系に関わる被害および農林水産業に関わる被害があるとして、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき、ブラックバスを特定外来生物に指定し、防除を行っている。

電気ショッカーボートによるブラックバス捕獲調査
2004年7月に日本で初めて北海道で導入された電気ショッカーボート「第2トコロカムイ号」による、ブラックバス捕獲調査の様子

近畿の商工会がびわ湖で外来魚駆除の釣り大会
2009/10/05

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