関東大震災など大地震が起きる相模トラフ沿いの房総半島南東沖のプレートが単独で滑り、数百年間隔でマグネチュード8クラスの地震が起きる可能性があると産業技術総合研究所が調査し明らかになりました。また、気象庁は千葉県・銚子付近や茨城・福島県境など関東地方の一部地域で、東日本大震災後から現在にかけて地震活動が活発な状態が続いているとし、いずれも大震災でプレート内部にかかる力が変化した影響とみています。
それぞれ30日の地震予知連絡会で報告されました。
東北・関東に限らず、東海地震や南海地震など、これからも大きな地震が起きるとされています。
地震への備えをしておく必要があるのは、昨年の東日本大震災を見ても明らかですね。
【房総半島南東沖で「M8」級の可能性 予知連で報告 – MSN産経ニュース】
関東大震災などの大地震が起きる相模トラフ沿いで、房総半島南東沖のプレート(岩板)境界が単独で滑り、数百年間隔でマグニチュード(M)8級の地震を起こす可能性のあることが産業技術総合研究所の調査で分かった。30日の地震予知連絡会で報告された。
相模トラフはフィリピン海プレートが陸側プレートの下に沈み込む場所で、M8級の関東地震が起きる。震源域は相模湾と房総半島南東沖に大別され、前者は関東大震災の震源域で、両者が連動すると大規模な元禄型関東地震が発生。房総半島南東沖が単独で地震を起こすことは想定されていなかった。
元禄型関東地震の発生間隔は約2300年とされるが、プレートの沈み込み速度や房総半島の隆起年代と矛盾する点があり、南東沖だけが頻繁に動くとうまく説明できるという。過去の活動歴は分かっていない。
【関東の一部、地震活動活発…震災後に多く観測 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
千葉県・銚子付近や茨城・福島県境など関東地方の一部地域で、東日本大震災後から現在にかけて地震活動が活発な状態が続いていることが、気象庁の解析でわかった。
30日の地震予知連絡会で報告した。
関東地方直下では、陸のプレート(地球を覆う岩板)の下に、南と東から海側のプレートが沈み込んでいる。
解析によると、震災前は目立った地震活動のなかった千葉県の銚子付近や茨城・福島県境で、震災直後から陸のプレート内部を震源とするマグニチュード2以上の地震が多く観測された。関東地方東部では、海側のプレートで起こる地震も増えている。いずれも大震災でプレート内部にかかる力が変化した影響とみられる。
地震活動は徐々に低下しているが、気象庁は「大きな地震の可能性は否定できないので、注意してほしい」と呼びかけている。