3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際に起きた津波によって一部地域でハエが大量に発生しており食中毒菌を媒介する事で食中毒に感染する危険性があると国立感染症研究所が調査結果から注意を呼びかけています。
また、いまだ多くの人が集団生活している避難所があるようですが、食中毒などの感染症が人同士で多くの場合経口感染で感染しやすいので手洗いや消毒等で予防をするようにしてください。
【東日本大震災:9割が急増の「イエバエ」 感染症に注意 – 毎日jp(毎日新聞)】
国立感染症研究所が衛生上の問題があるとして注意を呼びかけているハエへの対策は以下のような感じになるようです。
・屋外での炊き出しなどの調理をする際は、蚊屋を設置して食品にハエが止まらないようにする。
・避難所などの窓は網戸などをつけてハエが室内に侵入しないようにする。
・食事の際にもハエが食品に止まらないよう、蚊屋などを活用する。
・生ゴミはハエを発生させるので、土中に埋めるなど処理をする。
ハエの対策以外に、食中毒などの感染の多くは経口感染ですので、手洗いの徹底や様々な消毒の徹底での予防もお願いします。
【避難所での消毒方法まとめ – 平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)】
ちなみに、ハエだけでなく蚊やノミ・シラミなどの発生しやすい状況があり、感染症の危険度は低いとはいえ皮膚の炎症などの被害が予想されることから注意したほうが良さそうです。
募金情報まとめ – 平成23年東北地方太平洋沖地震 http://htn.to/vcNKMi / はてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/entry/sites.google.com/site/quake20110311jp/bokin
【【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|東日本大震災義援金を受け付けます】
ハエの駆除として、ペットボトルを利用した捕獲器が材料を手に入れやすい為、緊急で対策出来そうなので試してみるのもよいかと思います。
【自作のハエとりトラップの作り方を教えてください。 大学で馬術部に所属していま… – Yahoo!知恵袋】
【ペットボトルを利用した手作りトラップ】
【河北新報 東北のニュース/ペットボトルでハエを一網打尽 気仙沼・主婦が捕獲法工夫】
津波で流され、腐敗が進む水産物から大量発生しているハエを駆除しようと、宮城県気仙沼市階上地区の主婦小野寺恵子さん(64)が身近な調味料などを使って始めたハエの捕獲法が評判となり、地域で広がりをみせている。
使うのは砂糖100グラム、日本酒70cc、酢50ccを混ぜた溶液。穴を開けた2リットル入りペットボトルに少量ずつ入れ、物干しざおにつるしたり自宅の周りに置いたりしている。
酢や酒のにおいに寄ってきたハエが中に入り、出られなくなってペットボトルにたまる仕組み。5日から始めた小野寺さん方では、1日置いただけでボトル半分ほどのハエがたまるという。
この方法を小野寺さんから聞いた地元町内会長が回覧板で紹介したことから、「ハエ取りペットボトル」が地区内に広がったという。
ハエの大量発生は、水産加工会社の倉庫から津波で流された冷凍のサンマやサメ肉が周辺の水田や畑に散乱し、腐敗しているのが原因だ。
ハエは5月中旬から増え始め、小野寺さんは「晴れた日でも窓を開けられず、洗濯物も干せない。減る気配はなく、本を絶たないと何の解決にもならない」と訴える。
腐敗が進む水産物の回収は、港周辺や道路などでは進んでいたが、農地に打ち上げられた分は最近まで手付かずだった。
市産業部は「ライフラインの復旧を優先してきた。水田や畑に重機を持ち込めず、作業に時間がかかっている。作業員の数を増やし、できるだけ早く片付けられるようにしたい」と理解を求めている。
↓誘引液がスズメバチ用ですが、ペットボトルのトラップの作り方として参考にして下さい。