【中2自殺訴訟】学校と教育委員会「自殺の練習といって首を絞める」「葬式ごっこ」記述を見落とし

滋賀県大津市で当時中学2年の男子生徒が自殺したのはいじめが原因ではないかとされる問題で、学校が生徒らに実施していたアンケートに「葬式ごっこ」などの具体的な記述を教育委員会などが見落としていたことが分かりました。
市教委は10日夜、2回目に実施したアンケートに「自殺の練習といって首を絞める」「葬式ごっこ」などの記述があったことを明らかにしました。学校と教育委員会はこれらを見落とし、アンケートから8カ月後となる9日まで生徒への事実確認もしていなかったということです。
これを受けて、大津市の越直美市長は、学校と教育委員会の調査はずさんで信用できないとして、遺族が市などを相手取った訴訟で和解する意向を示しました。

しかしながら、これまで大津市の市教委や学校側はいじめと自殺の因果関係を認めていませんでしたが、いじめの調査や事実確認などの対応には問題があり、それらの問題が改めて再調査が行われるなど、調査や事実確認がされ事実が明らかにならなければ、ご遺族からすれば納得がいかないのではないでしょうか。
さらには大津市長は「いったん訴訟は中断したい。裁判上の責任取りたい。和解したい」としていますが、問題の責任の所在と、原因究明が先です。泣いたから許されることではないのです。
ようやく文部科学省が状況の確認に動いていますが、さらに第三者機関が調査や学校や市教委の体制を改めるなど、再発防止が必要です。

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「葬式ごっこ」記述を見落とす“いじめ自殺”問題「葬式ごっこ」記述を見落とす“いじめ自殺”問題

 大津市で男子中学生が自殺した問題で、学校が実施したアンケートにあった「葬式ごっこ」などの具体的な記述を教育委員会などが見落としていたことが分かりました。

 大津市教育委員会:「『自殺の練習といって首を絞める』『葬式ごっこ』との記載に気づかず、事実確認もその時点では行っていませんでした」
 大津市教育委員会は10日夜、2回目に実施したアンケートに「自殺の練習といって首を絞める」「葬式ごっこ」などの記述があったことを明らかにしました。学校と教育委員会はこれらを見落とし、アンケートから8カ月後となる9日まで生徒への事実確認もしていなかったということです。この発表を受け、大津市の越直美市長は、学校と教育委員会の調査はずさんで信用できないとして、遺族が市などを相手取った訴訟で和解する意向を示しました。
 越直美大津市長:「いったん訴訟は中断したい。裁判上の責任取りたい。和解したい」
 この問題に関しては、文部科学省も自殺した生徒の遺族らから直接、情報を収集する考えがあることを明らかにしています。

大津・中2自殺:いじめ情報、見逃されたシグナル 調査わずか3週間 市教委に批判1800件- 毎日jp(毎日新聞)大津・中2自殺:いじめ情報、見逃されたシグナル 調査わずか3週間 市教委に批判1800件- 毎日jp(毎日新聞)

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、複数の在校生がいじめと自殺との関連を指摘しながら、市教委が調査を約3週間で打ち切っていた。在校生の情報からは、生徒の自殺前に学校側がいじめに気づく“シグナル”を見逃していた可能性も判明。真相究明や公表を巡る市教委の消極的対応が厳しい批判を浴びており、いじめ情報に慎重に向き合う姿勢が改めて問われている。

 ◇「仲良し」一変
 いじめは一見「仲良しグループ」とみられる中で起きた。自殺した生徒と加害者とされる同級生らが、互いの家に泊まるなど急速に関係を深めたのは昨年7月ごろ。2学期が始まった9月以降、周囲は彼らの「変化」に気づいた。トイレでの暴行が目撃され、自殺した生徒が買った眼鏡を「なくした」り、腹痛を訴えて学校を休むようになったりした。

 昨秋の体育祭では鉢巻きで手足を縛られ、蜂を食べさせられそうになる姿が多くの生徒や教諭に確認されていた。見ていた生徒は「そんなことして楽しいんかよ。人の気持ちを知れ」と注意もしたという。約2週間後、男子生徒は自殺した。

 ◇無記名活用せず

 生徒の自殺後、学校は全校生徒にアンケートを2回実施。300人以上の回答を基に、加害者とされる同級生らに1回聞き取りをしている。その結果、生徒への暴力などが判明。市教委は自殺との因果関係は不明としながらも、「いじめがあった」ことは認めた。

 今回最も問われたのは、市教委によるいじめ情報の活用と公表の在り方だ。せっかくのアンケートも、全体の6割弱にあたる無記名回答を追跡調査に活用しなかったことが発覚。特に「自殺の練習をさせられていた」「『もう死ぬ』とメールして(加害者が)『死ねばいいや』と送り返していた」など、いじめと自殺の関連を示唆する回答も、伝聞を理由に加害者とされる同級生らに確認せず、昨年11月に調査を終了した。

 ◇指摘公表なく
 これらに加え、「先生が見て見ぬふりをした」とする生徒の指摘も公表しておらず、市教委には発覚から3日間で1800件以上の抗議電話とメールが殺到する事態となった。市教委の担当者は「保護者の要望もあり、在校生の動揺に配慮することも重要。(加害者とされる側は)いじめを認めていない。聞き取り調査を拒否されると対応が難しい」と話す。

 生徒のシグナルはほかにもあった。学校側は昨年9月、自殺した生徒の家族から「息子の金遣いが荒い」と相談を2度受けていた。生徒は昨夏ごろ、口座から預金を数万円単位で引き出し始め、9月末までに12万円以上を下ろしていたという。

 ◇警察「犯罪の認定困難」
 いじめ行為に対する警察の対応も問われた。自殺した生徒の父親は昨年10〜12月、滋賀県警大津署に被害届の提出を計3回試み、いずれも受理されなかった。福永正行副署長は取材で「遺書もなく、犯罪事実の認定に困難な部分があった」と説明しているが、同県では高島市の中学3年の男子生徒が同級生から暴行などの悪質ないじめを受け、昨年11月、生徒と母親が警察に被害届を出し、学校もいじめを認め3人が強要などの容疑で逮捕されたケースもあった。

 今回の問題で損害賠償請求訴訟を起こした遺族側の代理人は「被害届は厳密に書かないといけないものではない。不明な点を捜査してほしいから被害届を出そうとしたのに、『立件できる見込みがないから捜査できない』というようなもので本末転倒だ」と大津署の対応を疑問視している。

 ◇同級生の実名、番組で透ける−−フジテレビ系

 フジテレビが、いじめたとされる同級生の名前が掲載された資料を放送した際、名前を伏せる加工をしたのに一部が透けて見える状態だったことが分かった。画像はその後、名前がより分かる状態でインターネット上に流れる事態となっている。

 フジテレビ広報部によると、番組は6日午前8時〜9時55分に放送された「とくダネ!」。資料は、自殺した生徒の両親が同級生らに損害賠償を求めている訴訟資料の一部。

 ◇「誰が、いつ、どこで」 市側答弁書、遺族に特定要求
 自殺した男子生徒の遺族が大津市や加害生徒の保護者らを相手取った損害賠償訴訟で、担任教諭らがいじめを見逃したと訴える遺族に対し、市側が5月の答弁書で「教員の誰が、いつ、どこで、いかなるいじめを目撃したのか」と、日時や現場を特定するよう遺族側に求めていることが分かった。遺族は「学校内部の出来事を親が特定できるわけがない」と反発している。

 市側は答弁書で「いかなる措置を講じれば自殺を回避することができたか明らかにされたい」とも求めている。遺族側は今月3日付の準備書面で「悪質な求釈明。いじめを教員がどこまで認識し、どこから見逃していたのかを全教職員に調査した報告文書を提出すべきだ」と市側をただしている。

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 ◆中2男子生徒の自殺を巡る経緯◆

 <2011年>

夏休み 同級生数人と遊び仲間になる

 9月下旬     同級生からのいじめがエスカレート

10月11日    生徒が自宅マンションで転落死。県警は自殺と判断

   18日    父親が滋賀県警大津署に最初の相談

   18〜20日 中学校が全校生徒対象のアンケートを実施

11月 2日    市教委が「生徒数人からいじめを受けていた」とのアンケートの一部結果を公表。自殺との因果関係は認めず

<2012年>

 2月24日    生徒の両親が加害者とされる同級生らと市に損害賠償を求めて大津地裁に提訴

 5月22日    第1回口頭弁論で市側が争う姿勢

 7月 4日    生徒が「自殺練習をさせられていた」とする回答を市教委が公表していなかったことが発覚

自殺の因果関係、小声で相談「わからぬ」市教委 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)自殺の因果関係、小声で相談「わからぬ」市教委 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、市教委が10日の記者会見で明らかにした追加アンケートには、いじめのより詳細な内容が記されていた。

 「自殺の練習と言って首を絞めた」「葬式ごっこをしていた」。生徒たちの〈告白〉を学校も市教委もいかそうとしていなかった。

 「アンケートの重要性についての認識が甘いと言われても仕方がない。深くおわびします」。この日午後8時半から、大津市役所で1時間余り続いた記者会見。沢村憲次教育長らは表情をこわばらせながら追加アンケートについて説明した。

 いじめの具体的な内容を示す回答について、約30人の報道陣からは「重要とは思わなかったのか」「市教委が(葬式ごっこなどを)知ったのはいつか」などと矢継ぎ早に質問が出た。市教委側は「学校が(回答を)見落としていた」「市教委が気付いたのは今月6日」などと答えて、学校、市教委の不手際を認めた。

 ただ、「葬式ごっこ」があったとの回答について沢村教育長は「(生徒たちが)『自殺の練習』という言葉を伝言する中で出てきたのでは」とし、生徒への聞き取りをもとに、事実ではないとの見方を示した。

 自殺といじめとの因果関係を問われると、市教委側は小声で相談。「わからない」「因果関係がないのではなく、わからない」などと繰り返し、「関係がないと言ってるわけじゃない」と語気を強める場面もあった。

大津・中2自殺 いじめ再調査も公表せず : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)大津・中2自殺 いじめ再調査も公表せず : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、市教委は10日夜、緊急記者会見を開き、昨年10月の全校生徒を対象にしたアンケートとは別に、11月にもアンケートをしていたことを明らかにした。1回目のアンケート後、「さらに事実を知りたい」という男子生徒の遺族の要望を受けて追加実施したという。「『自殺の練習』と言って首を絞めた」「葬式ごっこをした」など、いじめを示す新たな回答もあったが、市教委は十分に事実確認をせず、公表もしなかった。

 市教委によると、追加アンケートは昨年11月1日に実施した。最初のアンケートは無記名や伝聞の情報が多く、事実確認が難しかったため遺族の意向に応えて再度行ったとしている。

 追加アンケートの回答には、加害者とされる同級生らが「『自殺の練習』と言って首を絞めた」「葬式ごっこをしていた」などの内容も含まれていた。

 しかし当時、学校側がこうした記述を見落としたうえ、市教委には「新たな情報は確認できなかった」と報告した。このため、市教委は追跡調査は必要ないと判断し、回答についても非公表にしたという。

 アンケートについて、市教委は昨年12月の市議会で2度実施したことを認めていたが、内容は明らかにしていなかった。1回目については「自殺の練習」などの回答を非公表としたことが問題になっている。

 記者会見で、沢村憲次教育長は「『葬式ごっこ』などの文言は、最近になってこちらで気づき、学校側に再調査を指示した。事実確認が不十分だった点もあり、批判を受けても仕方がない。深くおわびしたい」と陳謝した。

市長、遺族と和解の意向
 大津市の越直美市長は10日夜、亡くなった男子生徒の遺族と係争中の損害賠償請求訴訟について、報道陣の取材に「いじめがあったから亡くなったと思っている。いじめと自殺との因果関係を立証できなくても(調査を)放置した市に責任があるため、和解したい」との意向を示した。

 この訴訟は今年2月、いじめたとされる同級生3人と保護者、市を相手取り、遺族が約7720万円の損害賠償を求め大津地裁に提訴。市側はいじめと自殺との因果関係を認めず争う姿勢を見せていた。

 越市長は追加アンケートの内容を明らかにした10日夜の市教委の記者会見を受け「市教委の調査は、不十分で、ずさん。因果関係は外部調査委員会で調べればわかるはずだし、わかるように調査したい。市に責任があるとわかれば、遺族におわびして和解する」と語った。

(2012年7月11日

大津市長の因果関係発言、市教委「市長の判断」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)大津市長の因果関係発言、市教委「市長の判断」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市教委の沢村憲次教育長は11日午前、記者団の取材に対し、「いじめと自殺との間に因果関係はある」とした越直美市長の10日夜の発言について、「市長自身の判断だ。直接聞いておらず、わからない。外部調査委員会で結果が出れば真摯
しんし
に受け止める」と述べ、市長と市教委との認識のずれをうかがわせた。

 一方、遺族と係争中の損害賠償請求訴訟で和解する意向を表明した越市長は11日、市の部長会で「まずは訴訟を中断し、外部調査委員会で事実を徹底的に調査する。調査が終わった後、私としては和解したい」と述べた。さらに、「市教委だけの問題ではなく、市全体で対応する必要がある」とし、各部局に相次いでいる批判的な電話やメールなどに誠意をもって対応するよう指示した。

「いじめアンケート結果、誓約書で口止め」 News i – TBSの動画ニュースサイト「いじめアンケート結果、誓約書で口止め」 News i - TBSの動画ニュースサイト

 滋賀県大津市で、いじめを受けていた中学2年の男子生徒が自殺した問題で、警察が本格的な捜査に乗り出すことがわかりました。また、学校側が実施したアンケートの結果について、学校側が、自殺した生徒の父親に口外しないよう誓約書を書かせていたことも新たにわかりました。

 これは去年10月、学校が全校生徒を対象に行ったアンケートの結果を、自殺した男子生徒の父親に渡す条件として署名を求めた「誓約書」です。「部外秘」とするよう記されています。JNNの取材に対し父親は、「やむなくサインしたものの、真相の解明が遅れる原因となった」と話しています。

 学校側は去年11月に2回目のアンケートを実施、「自殺の練習で首を絞めた」や「葬式ごっこ」などの記述がありましたが、父親に対しては、「新たな事実が見つからなかった」として、全容を明らかにしていませんでした。

 「『自殺の練習と言って首を絞める』『葬式ごっこ』との記載に気づかず、事実の確認も行っていなかった」(大津市教育委員会の会見)

 一方、これまで父親からの被害届を3回にわたり受理しなかった滋賀県警が、自殺から9か月たって本格的な捜査に乗り出すことがわかりました。捜査すべき事案が次々と明らかになり、アンケートの結果なども一部しか公開されていないため、実態の解明を進めるとしています。

自殺との因果関係判断できぬ 大津市教育長主張変えず : 京都新聞自殺との因果関係判断できぬ 大津市教育長主張変えず : 京都新聞

 大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、越直美市長が因果関係はあるとして訴訟での和解の意向を示したことに対し、澤村憲次教育長は11日、「いじめと自殺との因果関係は判断できない」と述べ、従来の市教委の主張が変わっていないことを強調した。市と市教委の認識のずれが、あらためて浮き彫りになった。

■市長との認識のずれ浮き彫りに

 越市長の意向について、澤村教育長は「(和解の意向は)直接聞いていない」とし、「市長がそう判断したと受け止めるしかない」と繰り返した。因果関係が判断できない理由は「他にもいろんな要素が考えられる」としたが、具体的な内容は明かさなかった。

 越市長が10日夜、一連の調査で、教諭らに聞き取りした議事録を作成していなかったことを指摘した点については、「録音などが必要という認識はなかった」と釈明。調査の不備を謝罪した上で、「有識者による外部委員会の調査結果を待ちたい」と話した。

 滋賀県警の捜査には協力する方針で、「子どもに混乱が起こらないよう配慮がほしい」と要望した。

■父親「真意見極める」、市長和解方針に

 大津市の越直美市長がいじめと自殺との因果関係を認め、訴訟での和解の意向を示したことについて、男子生徒の父親(47)は11日、「和解の内容も提示されていない時点では何とも言えない。こちらの要望をどれくらい受け入れてくれるかなど真意を見極めたい」と話した。

 訴訟で市側が「いじめが自殺の原因とは断定できない」と主張し、市の過失責任や因果関係について争う方針を一転させたことには「怒りしかない。市教委と市長で言っていることが違う。市として本当に足並みがそろっているのか」と不信感をあらわにした。

 また市教委が2回目のアンケート内容の一部を見落としていたことに対しては「一人の命がなくなった重みを感じていなかったのではないか」と憤った。

 9日にも市教委にアンケート結果の開示を求めたが、応じなかったという。

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