米航空宇宙局 (the National Aeronautics and Space Administration, NASA)と欧州宇宙機関(European Space Agency; ESA)は11日、冥王星で5個目の衛星(地球でいう月のようなもの)を発見したと発表しました。
冥王星では1978年に米国海軍天文が最大の月「カロン」を発見後、ハッブル宇宙望遠鏡が2006年に「ニクス」と「ヒドラ」の二つ、2011年には「P4」を発見していました。
冥王星というと2006年までは太陽系第9惑星だったのですが、2006年8月に開かれた国際天文学連合 (IAU) 総会で、それまで明確でなかった惑星の定義を定めるとともに、「dwarf planet」(準惑星)という分類を新設することが採択され、惑星から外れていました。
NASAは2006年に打ち上げた人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体の探査を行う無人探査機「ニュー・ホライズンズ」に関連した研究もあり、冥王星が惑星ではなくなる決定に反発していたようですので、今後も冥王星の研究は続けるのでしょう。
【NASA – Hubble Discovers a Fifth Moon Orbiting Pluto】 [NASA公式]
【冥王星で5個目の衛星発見 直径10~24キロ – 47NEWS(よんななニュース)】
米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関は11日、冥王星で5個目の衛星を発見したと発表した。直径はわずか10~24キロ程度とみられ、数十億年前に冥王星と他の天体が衝突した時の残骸と考えられる。
ハッブル宇宙望遠鏡を使って見つけた。暫定的に「P5」と名付けられた。
研究チームは、地球の月より小さい冥王星にたくさんの衛星があることに驚いているという。
冥王星では、1978年に米国の天文学者が地上の望遠鏡を使い初の衛星「カロン」を発見。2006年以降、ハッブル望遠鏡の観測でさらに3個が見つかっていた。
【冥王星 – Wikipedia】
【ニュー・ホライズンズ – Wikipedia】