東京の水道水摂取制限が解除されたけど、どの程度の放射性物質だったのかおさらいしておこう。 #jishin

東北地方太平洋沖地震で被害を受けた福島原発から出た放射能の影響で福島やその近県の野菜出荷の規制が出ていますが、先日東京の浄水場の水道水から1歳未満の乳児の摂取制限の指標を上回る量の放射性物質が出たため、東京都は都内23区と多摩地区の5つの市で乳児に水道水の摂取を控えるように呼びかけました。枝野官房長官は「乳児の健康に万が一でも影響がないようにという措置だ」と述べ、冷静な対応を呼びかけました。

しかしこの摂取制限が出た後に東京のスーパーでは水の買い占めが開始。。。
ミルクを作るためには軟水でなくてはならないのですが、硬水でも買えないようなところも出ているようです。
ちなみに、私の住んでいる愛媛でもスーパーにあれだけ並んでいたペットボトルの水がありません。

東京の水道水摂取制限が解除されたけど、どの程度の放射性物質だったのかおさらいしておこう。 #jishin

「基準値を超えてますが(略)大丈夫です」では誰も安心出来ないから買い占め啓発ポスターみたいな説明がほしい。 http://goo.gl/photos/baZtPNSa92 乳児で1700リットルを一度に飲むと50マイクロシーベルトですが癌になる確率はほぼ0%ですみたいなless than a minute ago via web


(誰か作ってくれませんかしら?)
マイクロシーベルトではなくミリシーベルトですね。単位がややこしい。。。

さて、この東京都葛飾区の浄水場で検出された放射性物質の値は放射性ヨウ素131が1リットル当たり210ベクレル。
この数値はどの程度のものかを先ほどミヤネ屋でしていましたので、詳しい話はきっと誰かがしてくれると信じてここにメモ程度に書いておきます。

まず仮に50ミリシーベルトの放射線量で癌になる確率は「ほとんど0%」だそうです。

では、この50ミリシーベルトを今回の東京の浄水場の水道水から検出された
「放射性ヨウ素131が1リットル当たり210ベクレル」の水をどれだけ飲んだら50ミリシーベルト(50000マイクロシーベルト)になるのかという例も出ていました。

50ミリシーベルトになるまで210ベクレルの水を飲むには1700リットル

しかもこれは『乳児の場合』の指標であって、体の大きさによっても違い、大人なら6倍の1万リットルとかそれ以上とのこと。

また、これは一度に飲んだ量です。
毎日飲んだとしても、人間の体の代謝として外に出ていくことを考えたら、もっと危険性も低いということのようです。

そんなに一度に飲むほうが体に悪そうで、それこそDHMOという科学のホラ話を思い出すようなありえない数字であるようです。

ともあれ、それだけ少ない数値であっても放射性物質が含まれているのですから限りなくゼロでも全くの0%ではないのですね。
その為、1歳未満の乳児の摂取制限の指標も低めの設定で安全を呼びかけるために摂取制限をしたようですが、上で説明したような内容が分かっていてもスーパーに水を買いに行ってしまう乳児をもつ家庭以外の人も多いのだと思われます。

東京都や一部の施設などでは乳児を持つ家庭に水の配布も開始しているそうですが、
改めて浄水場の水を検査した結果、放射性物質が指標を下回ったそうです。

被災地はもっと大変な状況です。
ほんとうに必要な人にミネラルウォーターのペットボトルを回してあげられるように都民の方々には冷静な対応をして欲しいところです。

あわせて、みんな敏感になりすぎているようで、降り積もったスギ花粉を見て放射性物質かと問い合わせが殺到したなんてニュースも出ています。
とにかくみんな落ち着きましょう。

乳児の許容範囲の考え方とは NHKニュース

放射性ヨウ素の影響を受けやすい1歳未満の乳児が水道水を飲む場合の目安として、厚生労働省が定めた摂取制限の指標は1リットル当たり100ベクレル以下となっています。この指標は、被ばくが原因でがんになる危険を無視できる程度に抑えようという考え方に基づいて設定されました。
放射性ヨウ素は甲状腺に蓄積しやすく、ヨウ素が出す放射線で細胞の遺伝子に傷がつくと、特に感受性の高い子どもでは、数年から数十年後にがんになるおそれがあります。実際、放射性ヨウ素が大気中に大量に放出されたチェルノブイリ原発事故のあと、周辺では甲状腺がんになる子どもが以前よりも急増したことが確認されています。乳児を含む子どもが甲状腺がんを発症する確率は、数十万人に1人とされていますが、甲状腺に受ける被ばく量が10万マイクロシーベルトに達すると、この確率はわずかに押し上げられると考えられています。このため、世界の専門家でつくるICRP=国際放射線防護委員会は、安全に対して幅を持たせ、緊急時でも、甲状腺の被ばく量は5万マイクロシーベルト以下に抑えることが望ましいとしています。指標を超えた水道水で、甲状腺の被ばくが5万マイクロシーベルトに達するのは、どのくらい飲んだ場合なのでしょうか。専門家によると、生後3か月の乳児が指標の2倍に当たる1リットル当たり200ベクレルの放射性ヨウ素を含んだ水を毎日1リットル飲み続けたとすると、甲状腺の被ばくが5万マイクロシーベルトに達するまでに68日かかるということです。汗をかきやすい乳児は、水分が不足すると重大な健康障害を起こすおそれがあることから、小児科の医師でつくる学会は、保護者らに、ほかに飲み水が確保できない場合は、指標を超えていても水道水を使うよう呼びかけています。

水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内[pdf]水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内[pdf]
「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ – GIGAZINE「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ - GIGAZINE

時事ドットコム:地面の黄色い塊はスギ花粉=放射性物質疑う電話が殺到-天気相談所

 「黄色いものがたまっている」「放射性物質が降ったのでは」。気象庁の天気相談所に24日午前、関東地方周辺から、こうした問い合わせが1時間に100件を超えるほど相次いだ。
 同庁などによると、関東地方は23日に多くのスギ花粉が舞い、同日夕から24日未明にかけて降った雨に混ざって降下。地面に黄色い塊を作ったとみられる。
 天気相談所に、こういった内容の問い合わせが殺到するのは初めてといい、同庁は「スギ花粉なので安心してほしい」と呼び掛けている。(2011/03/24-11:26)

2011/3/23
都の水道水 放射性物質を検出 NHKニュース

東京都葛飾区にある都の浄水場の水道水から、1歳未満の乳児の摂取制限の指標を上回る量の放射性物質が検出されました。東京都はこの浄水場の水道水を利用する東京23区と多摩地区の5つの市で乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかけていますが、長期的に摂取しなければ健康に影響はないとしています。
東京都によりますと、東京都葛飾区にある都の金町浄水場の水道水を22日午前9時に採水して検査したところ、放射性ヨウ素131が1リットル当たり210ベクレル検出されました。また、23日午前9時には同じ金町浄水場の水道水から1リットル当たり190ベクレル前後の放射性ヨウ素131が検出されたということです。これは、大人の摂取制限の指標となる水1リットル当たり300ベクレル以内に収まっていますが、1歳未満の乳児の摂取制限の指標となる1リットル当たり100ベクレルの2倍以上の値となっています。東京都は、金町浄水場の水道水を利用する東京23区と武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市で、乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかけています。さらに、この地域の事業者や保育園などの施設に対しても、1歳未満の乳児が飲む可能性のある飲み物や離乳食にこの水道水を使わないよう呼びかけています。一方、東京都水道局の東京・羽村市にある小作浄水場と、埼玉県朝霞市にある朝霞浄水場では、22日に行った検査で、放射性物質の量はいずれも指標を下回っています。東京都は、長期的に摂取しなければ健康に影響はないとし、代わりの飲料水が確保できない場合は、飲み水として使っても差し支えないと説明しています。

“水道水の制限 万一の措置” NHKニュース

枝野官房長官は、午後の記者会見で、東京の浄水場の水道水から1歳未満の乳児の摂取制限の指標を上回る量の放射性物質が検出され、東京都が、この浄水場の水道水を利用する地域で、乳児に限って摂取を控えるよう呼びかけたことについて、「乳児の健康に万が一でも影響がないようにという措置だ」と述べ、冷静な対応を呼びかけました。
この中で枝野官房長官は「今回の指標は、長期にわたって摂取しても健康影響が生じないように設定されたものだ。数回あるいは数日摂取したとしても、直ちにも、また将来にわたっても、健康への影響が出る可能性がない安全性の高い数字を設定している。ただ、こうした状況が一定期間続くことが想定されており、乳児の健康に万が一でも影響がないようにという措置だ」と述べました。そのうえで、枝野官房長官は「乳児を抱えている人が困らないよう、国と東京都で協議している。一方、大人や普通の子どもが飲用する分には、全く問題はない」と述べるとともに、「必要な分を超えて買い占めることは自粛してほしい」と述べ、冷静な対応を呼びかけました。さらに、枝野長官は「東京以外の地域でも、しっかりとモニタリングを把握して対応できるようにしたい」と述べ、放射性物質の監視を強化し、健康被害が出ないよう適切な対応をとる考えを示しました。

2011/3/24
東京都 水道水の摂取制限解除 NHKニュース

東京・葛飾にある都の浄水場の水道水から1歳未満の乳児の摂取制限の指標を上回る量の放射性物質が検出された問題で、都が24日、改めてこの浄水場の水を検査した結果、放射性物質が指標を下回りました。この結果を受けて東京都は、この浄水場の水道水を利用している地域に住む乳児に対する摂取制限をいったん解除しました。
東京都は、東京都葛飾区にある都の金町浄水場で、24日午前6時に水道水を採取して検査しました。その結果、放射性のヨウ素131は1リットル当たり79ベクレルにとどまり、1歳未満の乳児の摂取制限の指標となる1リットル当たり100ベクレルを下回りました。金町浄水場では、22日と23日に乳児の摂取制限の指標の2倍前後の放射性のヨウ素131が検出されたことから、東京都は、23区と武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市に住む1歳未満の乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかけていました。しかし24日に検出された放射性物質の量が指標を下回り、さらにこの3日間の量が低下傾向にあることから、乳児に対する摂取制限をいったん解除しました。しかし、今後も指標を上回る量の放射性物質が検出されるおそれがあるため、東京都は、引き続き浄水場で水道水の検査を続ける一方、乳児を持つ親の中には不安を抱える人がいるとして24日にペットボトルの水を配布した地域で、25日も乳児のいる家庭を対象に24万本のペットボトルを配ることにしています。

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