厚労省「所得が低いほど喫煙率が高く、野菜不足や肥満」10年11月の調査結果

2010年11月の調査結果によると喫煙率が調査開始以来初めて、2割を割り込んだと厚生労働省が発表しています。
2010年11月の調査は、3189世帯を年間所得が比較的高い「600万円以上」(構成比21%)と、中間的な「200万円以上600万円未満」(同56%)、低めの「200万円未満」(同23%)に3区分し、体形や食生活、運動習慣など7項目について男女別で集計した結果、所得が低いほど喫煙率が高く、野菜不足なのだそうです。

所得毎の喫煙率

高所得層・・・男性27・0%、女性6・4%
中所得層・・・男性33・6%、女性8・8%
低所得層・・・男性37・3%、女性11・7%

厚生労働省の嫌煙キャンペーン乙!というわけで幾つか疑問な点のみ書いておきます。

・2010年11月の調査結果を、なぜ今頃発表なのか。
・「所得毎の喫煙率」を人数ではなく割合で表示する意味
・喫煙と「体形や食生活、運動習慣」の因果関係の説明がない。

私は既に煙草をやめていますけれど、こういうネガティブキャンペーンのやり口はいかがなものかと思います。

喫煙率・野菜不足…所得低いほど生活習慣に問題 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)喫煙率・野菜不足…所得低いほど生活習慣に問題 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 世帯の所得が低い人ほど生活習慣に課題がある傾向が認められることが31日、厚生労働省が発表した2010年の国民健康・栄養調査でわかった。

 仕事に追われてあわただしく、健康管理が難しくなっている可能性があるという。所得と生活習慣を結びつけた国の調査は初めて。また、喫煙率が調査開始以来初めて、2割を割り込んだ。

 調査は10年11月に実施され、3189世帯を年間所得が比較的高い「600万円以上」(構成比21%)と、中間的な「200万円以上600万円未満」(同56%)、低めの「200万円未満」(同23%)に3区分し、体形や食生活、運動習慣など7項目について男女別で集計した。

 このうち喫煙率は、高所得層では男性が27・0%、女性は6・4%だったが、中所得層では男性33・6%、女性8・8%、低所得層は男性37・3%、女性11・7%と、所得が低いほど高かった。1日当たりの野菜の平均摂取量も、高所得層の男性が293グラム、女性は305グラムだったのに対し、中所得層は男性276グラム、女性278グラム、低所得層では男性256グラム、女性270グラムにとどまっていた。

(2012年2月1日11時25分??読売新聞)

国民健康・栄養調査:所得が低い人ほど高い喫煙率や肥満 – 毎日jp(毎日新聞)国民健康・栄養調査:所得が低い人ほど高い喫煙率や肥満 - 毎日jp(毎日新聞)

 所得が比較的低い人ほど喫煙率が高く、女性では肥満の割合が高い傾向がみられることが厚生労働省が10年に実施した国民健康・栄養調査で分かった。国が所得水準と生活習慣との関連について調査したのは初めて。

 調査対象の約3200世帯の所得を「600万円以上」「200万~600万円未満」「200万円未満」に3区分し、「体形」「食生活」「運動」などの項目で比較した。

 喫煙者の割合は「600万円以上」の世帯が男性27.0%、女性6.4%、「200万~600万円未満」は男性33.6%、女性8.8%、「200万円未満」は男性37.3%、女性11.7%と、所得が低いほど増加する傾向が認められた。

 身長体重の数値から「肥満」と分類される人の割合は、男性は所得とは関連が認められなかったのに対し、女性は3区分ごとに13.2%、21.0%、25.6%と差が付いた。食生活では、所得が低いほど朝食を取らない割合が高く、1日当たりの野菜の摂取量も少ない傾向がみられた。

 一方、成人の喫煙率は男性32.2%(前年比6ポイント減)、女性8.4%(同2.5ポイント減)で男女とも86年の調査開始以来、過去最低を記録した。下げ幅も少なくとも03年以降では最大で、たばこ税の増税に伴う10年10月の値上げが影響した可能性もある。

 厚労省は、所得により生活習慣に差があることについて「健診や医療、健康づくりに関する情報へのアクセスといった点で影響が出ている可能性がある。(13年度から始まる)次の国民健康づくり運動プランで健康格差の縮小に向けた対策を進める」としている。【佐々木洋】

毎日新聞 2012年1月31日 20時22分(最終更新 1月31日 20時50分)

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