大津市中学生いじめ自殺、市教委対応に批判集中 市長直轄で再調査へ

滋賀県大津市で自殺した私立中学2年の男子生徒(当時13歳)について、複数の生徒が学校のアンケートに「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが分かりましたが、大津市の教育委員会は「回答内容は伝聞だった。事実と確認できなかったため公表しなかった。隠したわけではない」と対応に問題がないとしたうえで「可能な限り、いじめの事実を調べた」と、追加の調査をしないとした問題で批判が集中しました。その為、大津市長は市長直轄にして事実関係を再調査する方針を決めました。
市はこれまで、いじめと自殺の因果関係を認めていませんでしたが、市長は「原告の準備書面の内容などを踏まえ、法廷で争う以前の事実関係の調査をやり直すべきだと思った」と説明しています。

いじめを受けていた生徒は担任に相談を何度もしており、今回のアンケートにも複数の目撃証言が出ているにもかかわらず、いじめを止めることが出来なかった状況が伺えます。

2006年にさかなクンがいじめに関して話しており、自身のいじめを受けた体験を話しています。
また、劇作家・鴻上尚史さんは「いじめられているのなら、今日、学校に行かなくていい」「勇気を持って逃げてください」と死んではいけないと語っています。

今回の問題は法廷で争われることになっているようですが、いじめられていた生徒が相談したり、いじめを見て見ぬふりをしない環境がなかったのが問題であり、及び腰の市教委の対応と合わせて改められなければなりません。

asahi.com :教育?-?いじめられている君へasahi.com :教育?-?いじめられている君へ

 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。

(朝日新聞2006年12月2日掲載)

asahi.com :教育?-?いじめられている君へ・お笑い芸人・長州小力さん「互いの気持ち考えよう」asahi.com :教育?-?いじめられている君へ(朝日新聞2006年12月8日掲載)
asahi.com :教育?-?いじめられている君へ・アルピニスト・野口健さん「人生は学校の外にも」asahi.com :教育?-?いじめられている君へ(朝日新聞2006年12月3日掲載)
asahi.com :教育?-?いじめられている君へ・劇作家・鴻上尚史さん「死なないで、逃げて逃げて」asahi.com :教育?-?いじめられている君へ(朝日新聞2006年11月17日掲載)
asahi.com :教育?-?いじめられている君へasahi.com :教育?-?いじめられている君へ他にも様々な人からいじめに関する話がされています。

----------------
2012/07/04
中2自殺:非公表「問題なし」 大津市教委、確認できず- 毎日jp(毎日新聞)中2自殺:非公表「問題なし」 大津市教委、確認できず- 毎日jp(毎日新聞)

 大津市で自殺した市立中学2年の男子生徒(当時13歳)について、複数の生徒が学校のアンケートに「自殺の練習をさせられていた」と回答した問題で、市教委は4日、記者会見し、「回答内容は伝聞だった。事実と確認できなかったため公表しなかった。隠したわけではない」として、対応に問題はなかったとの認識を示した。

 会見した沢村憲次教育長らによると、アンケートには約300人が回答し、16人が「自殺の練習をさせられていた」などと記述した。ただ、いずれも伝聞だった。記名で回答した4人にも聞き取り調査をしたが、「信ぴょう性のある情報にたどり着けなかった」としている。また、男子生徒の遺族にはアンケート結果を文書で報告しているという。

 男子生徒の父親(46)は毎日新聞の取材に、「自殺につながる重大な指摘なのに、市教委は調査を打ち切っており、対応に疑問を感じる」とコメントした。

2012/07/05
大津市のいじめ自殺 被害届の受理 拒否される|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-大津市のいじめ自殺 被害届の受理 拒否される|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-

 去年、滋賀県大津市の中学2年の男子生徒が自殺した問題で、生徒の父親が被害届けを警察に提出しようとしたにもかかわらず、3回にわたって受理を拒否されていたことがわかりました。

 去年10月、大津市の当時中学2年の男子生徒(当時13)が、自宅マンションから飛び降りて自殺しました。

 市の教育委員会の調査で、この生徒がいじめを受けていたことが分かり、生徒の父親は「息子が同級生から暴行を受けていた」として去年10月から12月にかけて大津警察署に被害届を提出しようとしました。

 しかし、大津署は3回にわたって受理を拒否したということです。

 関係者によりますと「被害者が死亡している場合、殺人などでなければ犯罪として事実認定できない」と説明があったということです。

 大津署は取材に対し、「現時点ではコメントできない」としています。

「自殺練習」追加調査しない考え…大津市教委 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)「自殺練習」追加調査しない考え…大津市教委 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺したことを巡る全校生徒アンケートで、「自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表していなかったことについて、4日に記者会見した沢村憲次教育長は「事実と確認できなかったため公表しなかった。隠したわけではない」と述べ、対応に問題はなかったとした。そのうえで、「可能な限り、いじめの事実を調べた」として、現時点では追加調査などはしない考えを示した。

 市教委はこの日、男子生徒が亡くなった直後に実施したアンケートで、「自殺の練習をさせられていた」と回答した生徒を16人とした。このうち4人は記名で回答していたため、市教委は聞き取り調査をした。

 この生徒らの記載は伝聞によるものだったことから、4人に話したとされる生徒からも事情を聞いた。しかし、自分でその場面を見たとは言わなかったという。

 さらに、無記名だった生徒の回答にも、場面を直接見たことをうかがわせるものはなく、名前が不明で追跡調査もできないため、市教委は「自殺の練習をさせられたとの確証は得られなかった」としている。

 記者会見で沢村教育長は、生徒の両親が、大津市と、加害者とされる3人とその保護者を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしていることを理由に、追加調査などについては「現時点では何も申し上げられない」と繰り返した。

 また、市教委が昨年11月、男子生徒へのいじめについて明らかにした際、アンケートの回答の一部を公表しなかった点を問われると、「公表した内容については、かなり慎重に確認しており、そのほかのことを隠したとは考えていない。自殺の練習については、事実と確認しきれないという結論に至った」と説明した。

 男子生徒が通っていた中学では、自殺の1週間前、担任教諭が「(男子生徒が)いじめられているのではないか」と別の生徒から聞いたものの、本人に確かめると、「大丈夫」と答えたという。

 このため、学校は当初、「いじめなどの事実はない」としていたが、両親の依頼で全校生徒にアンケートを実施。「トイレで殴られていた」「ハチの死骸を食べさせられそうになっていた」といったいじめがあったことがわかった。校長が両親に調査結果を報告して謝罪したが、両親は継続調査を望んでいた。

 この日の市教委の記者会見を受け、男子生徒の父親は「いじめで子どもを亡くすようなことが二度と起こらないようにすることが大切なのに、事実や原因が明らかにされなければ、対策の取りようがない。大津市や加害者側には事実を全て出してほしい」と話した。

 長谷川博一・東海学院大教授(臨床心理学)の話「伝聞が含まれていたとはいえ、アンケートでいじめについて回答した生徒の数は多く、内容も多岐にわたっている。市教委は『可能な限り調べた』としているが、問題への深入りを避けているようにも映る。証言内容が真実かどうかを改めて調べたうえで、遺族が納得できるような説明をしなければならない」

2012/07/06
いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。

 市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。

 市教委によると、「自殺の練習」は、生徒16人が回答に記していた。うち実名で回答した4人には聞き取りをしたが、事実は確認できず、それ以上の調査もしなかったという。加害者とされる同級生らにも聞き取りを行う機会はあったが、「練習」については一切尋ねなかったとしている。

 その理由について、市教委は読売新聞に対し、「事実確認は可能な範囲でしたつもりだが、いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要と考えた。『自殺の練習』を問いただせば、当事者の生徒や保護者に『いじめを疑っているのか』と不信感を抱かれるかもしれない、との判断もあった」と説明。結局、事実がつかめなかったとして、非公表にしたという。

「もうおれ死ぬわ」とメール…市教委、調査せず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)「もうおれ死ぬわ」とメール…市教委、調査せず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)の飛び降り自殺を受けた全校生徒アンケートを巡り、男子生徒が自殺直前、いじめた同級生らに「死にます」とメールしたり電話したりしていた、と生徒7人が回答していたことがわかった。

 市教委は遺族に確認せず、いじめたとされる3人にも否定されたため、「事実との確証は持てない」として公表を見送っていた。

 市教委によると、7人は「男子生徒が自殺の練習をさせられていた」と回答した16人とは別の生徒たち。いずれも伝聞情報で、ある生徒は「いじめていた人に、死ぬという内容のメールを送ったらしい」と回答。「『もうおれ死ぬわ』とメールすると、(いじめた同級生の1人は)『死ねばいいやん』と返信した」「前日に電話で『死ぬ』と伝えたらしい」などの記載もあった。

 男子生徒は時々、家族の携帯電話を借りて使っていたが、市教委は遺族に送信履歴を確認してもらうなどの調査はしていなかった。市教委は取材に、「自分たちで調べるのは物理的に無理だと思った」としている。

「先生は一緒に笑って見ていた」自殺練習の大津市立中学 | ニコニコニュース「先生は一緒に笑って見ていた」自殺練習の大津市立中学 | ニコニコニュース

滋賀県大津市で市立中学の男子生徒(当時13)が自殺した事件では、父親が「暴行があった。何か処罰はできないか」と3回にわたり大津署に相談したのに被害届は受理されなかった。さらに、自殺後、全校生徒を対象にした市教委のアンケートに、多くの生徒が「先生は見て見ぬ振りをしていた」「先生は1度注意をしたけど、その後は一緒に笑っていた」と回答をしていたことも新たにわかった。

両親の再三再四の被害届なぜか警察受け取らず
自殺した生徒は登校時間を選んで、学校の目の前にある自宅マンション屋上から飛び降りた。両親が市や加害者の両親を相手に起こした損害賠償訴訟で、裁判所に提出した準備書面に市教育委員会が生徒たちを対象に実施したアンケートの内容が詳しく記されていた。

「毎日、自殺の練習をさせられていた」(15人)、「恐喝や金品を要求されていた」(13人)、「万引きの強要をされていた」(15人)、「メガネなどの持ち物を壊されていた」(11人)、「点数の悪いテスト用紙を貼り出された」(8人)。この中に、「見て見ぬ振り」という先生への批判的な回答が含まれていた。学校側は「生徒がいじめを受けていた事実は認めるが、いじめを苦に自殺したと断定はできない」と言い張る。

さらに、警察は3度にわたって被害届を受理しなかったのか。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「暴行を認定するのに必要なのは被害者の供述、話が一番大きい。暴行を受けた人が亡くなり、火葬されていると被害届は受けないのが普通」という。「死人に口なし」というわけで、酷いいじめを受けて命を絶った者は浮かばれまい。

尾木ママ「犯罪ですよ。殺人に近い」
教育評論家の尾木直樹(法政大教授)は次のように語った。「自殺の練習をさせているわけで、犯罪ですよ。殺人に近い状態になっていた。今回、アンケート調査で生徒からこれだけたくさんの報告が出てきたのは珍しい。異様な数の多さです。『先生が一緒に笑っていた』というのがあったが、事実ならこの教師の感性は教師のレベルに達していないですね」

学校側がかたくなに落ち度を認めない背景についても、「いま学校評価制度が強くなっており、いじめを認めてしまうと、市教委は議会から追及されるし、校長や担任は評価を落としてしまう。学校選択制度が実施されていて、保護者はこういう学校を選ばなくなるのでいずれ潰れてしまう。このため、全国の学校で実態を報告しているのは数%、防御になっている」と話す。

橋下大阪市長は5日(2012年7月)の会見で、「子どものことを考えると、本当に悔しかったろう。しっかり行政としてもやらなければならないですね」と声を詰まらせた。

朝日新聞デジタル:大津市教委に3日間で批判・意見1900件 中2自殺で – 社会朝日新聞デジタル:大津市教委に3日間で批判・意見1900件 中2自殺で - 社会

 大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が昨年10月に自殺した問題で、大津市教委に4~6日の3日間で計約1900件の意見が県内外から寄せられた。

 意見は4日午前8時半ごろから相次ぎ、同日中に電話200件、メール182件が寄せられた。大半が「なぜ結果を公表しなかったのか」といった批判や、「早急に調査してほしい」と更なる対応を求める内容。同様の電話やメールは5、6の両日にも引き続き寄せられた。市教委の担当者は「これだけ大きな反響があったということは重く受け止めている」と話した。

中2自殺、文科省が調査へ…アンケート内容精査 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)中2自殺、文科省が調査へ…アンケート内容精査 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市の中学2年男子生徒の自殺問題を受け、文部科学省は、事実関係や市教委の対応が適切だったかどうか調査する方針を決めた。

 生徒らが回答したアンケートの写しを提出させて内容を精査するという。

 文科省の高井美穂副大臣は5日の記者会見で「事実関係をしっかり確認したい」と語った。いじめと自殺の因果関係などを調べるかどうかについては「学校に主体的に決めてもらうことが基本。市教委と協力して現場で対応してほしい」と述べるにとどめた。

2012/0707
大津中2自殺、本人が担任に「いじめ受けてる」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)大津中2自殺、本人が担任に「いじめ受けてる」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺した問題で、担任の男性教諭が、男子生徒からいじめを受けていると電話で数回、相談を持ちかけられていたとの複数の証言があることが分かった。

 市教委の全校生徒アンケートでも「教師が見て見ぬふりをしていた」と複数の回答があった。

 読売新聞の取材に対し、市教委は「担任教諭が、生徒から相談されていたとは聞いていない。そんなことはあり得ない」としており、大津市は6日、有識者らによる外部委員会を設置することを決め、経緯について調査に乗り出した。滋賀県は同日、緊急対策チームの発足を決定、文部科学省も事実関係や市教委の対応が適切だったかどうかを調査する方針を決めた。

 生徒は昨年10月11日朝、自宅マンション(14階建て)の最上階の通路から飛び降り死亡した。複数の関係者によると、この直後、学校で担任教諭が生徒数人に対し、「死亡した生徒から、いじめを受けていると電話で相談があった」などと話していたという。

大津中2自殺、担任「いじめ相談された」証言 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)大津中2自殺、担任「いじめ相談された」証言 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 このほか、「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」と4人が記名で、12人が無記名で回答。「教諭らが見て見ぬふりをしていた」「一度、先生は注意したが、その後は一緒に笑っていた」「男子生徒が自殺直前、いじめた同級生らに『死にます』とメールや電話をしていた」などの記入もあった。しかし、市教委は「自殺の練習」などについては公表せず、追加調査もしていなかった。

大津・中2自殺:調査委は市長直轄で 越市長方針- 毎日jp(毎日新聞)大津・中2自殺:調査委は市長直轄で 越市長方針- 毎日jp(毎日新聞)

 大津市で昨年10月、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、越直美市長は6日、設置を決めた有識者による外部の調査委員会について、市長直轄にして事実関係を再調査する方針を示した。

 この時期の設置について、越市長は「原告の準備書面の内容などを踏まえ、法廷で争う以前の事実関係の調査をやり直すべきだと思った」と説明。男子生徒の両親が市や加害者らを訴えた損害賠償請求訴訟で、市はいじめと自殺との因果関係を認めていないが、調査結果次第で、市の主張を変える可能性を示唆した。

 また、「自殺の練習」のアンケート回答について「そういう記載があるのは知っていた」と涙を浮かべ「大変申し訳ない。(男子生徒の)保護者に会いたい」と述べた。

 男子生徒の父親(47)は「係争中なのに今会って何をするのか。早急にすべての事実を自ら明らかにしてほしい」と指摘した。市教委への苦情電話やメールは6日までの3日間で、少なくとも計1800件を超えた。

自殺の男子生徒 金銭脅迫も NHKニュース自殺の男子生徒 金銭脅迫も NHKニュース

大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒が同級生から金を脅し取られていたと複数の生徒が学校のアンケートに答えていたことが、新たにわかりました。

去年10月、大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題について、学校側が全校生徒を対象に行ったアンケートでは、男子生徒が同級生から自殺の練習をさせられていたという回答が複数寄せられていました。
この回答について大津市教育委員会は、「事実かどうか確証が持てない」として公表していませんでしたが、新たに、男子生徒が同級生から金を脅し取られていたと複数の生徒が答えていたことがわかりました。
回答には、「同級生が男子生徒を脅して銀行の口座番号を聞き出し、金を取っていた」とか、「銀行の番号を無理やり言わせて遊ぶためにお金を使っていた」と書かれていたということです。
教育委員会は同級生から自殺の練習をさせられていたという回答と同様、金を脅し取られたとされる件についても同級生らに事実関係を確認していなかったということで、「聞き取りを拒否され、結果として確認できなかった」と話しています。
男子生徒の自殺を巡っては両親が、大津市と同級生らに損害賠償を求める訴えを起こしていますが、市は、「いじめが原因とは判断できない」と主張し、同級生側も、「いじめではなく、遊びの範囲内だった」として、いずれも訴えを退けるよう求めています。

2012/07/08
大津いじめ、自殺後まで顔写真に穴や落書き – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)大津いじめ、自殺後まで顔写真に穴や落書き - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

 大津市で昨年10月、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、学校が実施したアンケートに「(教室に)貼ってあった男子生徒の写真の顔に、死亡後も、いじめをしたとされる生徒が穴を開けたり、落書きをしたりしていた」などの執拗ないじめの様子に関する記述があったことが7日、関係者への取材で分かった。

 アンケートには、ほかにも「お金を取られていた」と金銭を脅し取っていたことを示唆するものや、自殺した生徒以外の生徒もいじめていたとするものがあった。

 アンケートの自由記述欄には「(男子生徒が)完全にいじめを受けていた」「(生徒が亡くなった原因に)いじめもすごく関わっているのではないか」など、いじめと自殺の関連を指摘する回答もあった。

 アンケートは男子生徒の死後直後の昨年10月に、学校が全校生徒を対象に任意で実施。市教育委員会は記名で回答した生徒を中心に聞き取り調査をした結果、生徒が実際に目撃し、事実確認できた一部内容のみを翌11月に公表。男子生徒がいじめを受けていたことを認めたが、いじめと自殺との因果関係は不明としていた。

 これに同市の越直美市長(37)は6日の定例会見で、不十分な調査であったことを認め涙し、再調査を明言した。

 一方、自殺した生徒の父親(47)が、滋賀県警に被害届を再び提出する意向であることが7日、分かった。父親はこれまでに3回にわたって、「同級生から暴行を受けていた」とする被害届を県警大津署に提出しようとしたが、いずれも受理を拒否されている。

 父親は男子生徒の自殺直後、複数の生徒から聞き取った暴行などの目撃情報などを証拠として昨年10月に2回、同12月に1回、同署を訪れて「被害届を出したい」と相談。同署は「被害者がおらず、刑事事件として立件するのは難しい」と受理を断ったという。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

「大津市中学生いじめ自殺、市教委対応に批判集中 市長直轄で再調査へ」への2件のフィードバック

コメントは停止中です。