環境省は28日、国の特別天然記念物で「絶滅危惧種」に指定されていたニホンカワウソについて、棲息を30年以上確認できていないことから絶滅したと判断し「絶滅種」に変更しました。
愛媛県では1956年から旧道後動物園で飼育され、64年に県獣に指定され、75年に和島氏で雌1頭が保護されました。
愛媛県の中村時広知事は「愛媛は最後まで棲息が期待された地域。生存の可能性を期待していた中、今回の発表に驚き、残念に思う」とのコメントしています。
県獣指定については「生きている動物でなくても指定できるので、当分はこのまま」として外す予定はないとしています。
昔から人間に身近な動物として知られており、カッパのモデルになったともされています。
さて本日こんな記述を拝見しました。
【【2ch】ニュー速クオリティ:【社会】ニホンカワウソ絶滅】
24 名無しさん@13周年 2012/08/28(火) 12:11:01.09 ID:OfEMtfvq0
種を絶滅させた愛媛県人
失礼な事この上ないですね。
ニホンカワウソの毛皮は保温力に優れているため、大正から昭和初期に乱獲され生息数が激減した経緯があり、1928年に捕獲禁止となっていますが、密漁も行われていたといいます。
農薬や排水による水質悪化、高度経済成長期における周辺地域の開発、河川の護岸工事等により、生息数の減少に更なる拍車がかかったとされています。
日本全国での現象なのに、愛媛県民だけがニホンカワウソを絶滅させたというこの記述は感覚がおかしい。
絶滅危惧種に加えられたゲンゴロウやハマグリにも驚きを禁じえませんが、河川や海という環境の汚染が絶滅に追いやっっているのはニホンカワウソと同じです。
【愛媛県知事、「県獣」カワウソの絶滅指定に「驚き残念」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会】
【ニホンカワウソ、絶滅指定…環境省レッドリスト : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
環境省は28日、絶滅の恐れのある国内の野生生物を、絶滅の危険度ごとに分類したレッドリストの改訂版をまとめ、哺乳類のニホンカワウソを「絶滅」に指定した。
リストが公表された1991年以降、哺乳類が絶滅に追加指定されたのは初めて。また、二枚貝のハマグリが新たに「絶滅危惧2類」(絶滅の危険が増大)に指定された。
新リストに掲載された野生生物は改訂前より419種増えて、3430種(見直し作業中の魚類を除く)となり、このうち8種は新たに「絶滅」とされた。
ニホンカワウソ“清流を好む”
ニホンカワウソはイタチ科のほ乳類で、全長1メートル前後、体重が4キロから11キロほどで手足は短く、指の間に水かきがあるのが特徴です。
川の中流や下流、それに海岸近くに生息して、魚やエビなどを食べ、陸上で休むこともあります。
清流を好む動物で、豊かな自然環境がどれほど残っているかのバロメーターとされています。
二本足で立ち上がる愛きょうある姿が親しまれ、カッパのモデルとも言われていました。
かつては全国各地で見かけられていましたが、柔らかくて光沢のある良質な毛皮を狙って乱獲が行われ、農薬や排水による水質汚染、それに河川の開発による生息環境の悪化で生息数が激減し、昭和30年代に入ってからは四国でしか、その姿を見ることができなくなりました。
しかし、四国でも昭和54年に高知県須崎市の新荘川で目撃されたのを最後に、確認できておらず、その後、国や高知県が繰り返し調査を行ってきましたが、30年以上、確実な生息情報はありませんでした。