京都 亀岡10人死傷事故の際に、マスコミの報道記者らは霊安室の前でカメラをかまえ訪れていた家族らを撮影していたとして、但馬救命救急センターのスタッフの方がブログで「マスコミの人間に心はあるのか」と怒りの声を綴っています。
【京都 亀岡10人死傷事故 無免許18歳少年「居眠りしていた」同乗の少年二人も逮捕 | CUTPLAZA DIARY】
【京都 亀岡10人死傷事故 18歳少年無免許 女児・26歳妊婦死亡 | CUTPLAZA DIARY】
再三にわたって取材はお断りの旨を伝えていたにもかかわらず、現在は削除されていますが、24日の11時台までは「読売新聞,毎日新聞,朝日新聞など各社の記者」が霊安室の前にカメラをかまえ、お帰りになるご家族の映像を勝手に撮影していたとしています。
正義とか、社会とか、視聴者や国民の為にとか、マスコミの煽り取材によって被害者の人権は失われる一方、加害者らは少年だからといってモザイクや名前を出さない。
視聴率だけ取れれば良いという取材のあり方は報道とは言えないような思う。
【痛いニュース(ノ∀`) : 【報道記者に怒り】京都・小学生死傷事故で救命救急センターが怒りの声「マスコミの人間に心はあるのか」 – ライブドアブログ】
救命救急センターのスタッフがマスコミに対して怒りの声をあげている。マスコミ各社が霊安室の前でカメラをかまえ、訪れていた家族らを撮影していたというのだ。但馬救命救急センターのスタッフは、公式ブログに以下のようなコメントを掲載している。
・マスコミの人間に心はあるのか
本日,京都府亀岡市で悲しい事故が起こりました。当ドクターヘリも出動し対応しています。検証されるべき事項は沢山ありますが、1つの命をすくい上げようと誰しもが全力をしくしました。結果、望まない終末になることもあります。その後のご家族の心のケアには人として、医療者として十分な対応を心掛けております。当然、院内や病院敷地内に勝手に入り込み、勝手に取材、写真をとるマスコミには取材の許可を出しませんし、取材拒否の旨をきちんと伝えております。もちろん必要があれば病院から情報を伝えます。しかしながら、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞など各社の記者(個人名を出しても良いと思いますが)は霊安室の前にカメラをかまえ、お帰りになるご家族の映像を勝手に撮影していました。再三にわたって取材はお断りの旨を伝えていたにもかかわらず、一番大切にしたい瞬間に、ズカズカと土足で割り込んできました。ご家族、医療者、関係者の心情を考えられないくらいマスコミの人間の心は腐っているのでしょうか。このブログが多くの方に読まれていることは十分に存じ上げております。だからこそ敢えてここで述べます(引用ここまで)……と、異例のコメントを公式ブログに書き込みしている。「ご家族、医療者、関係者の心情を考えられないくらいマスコミの人間の心は腐っているのでしょうか」とまで書いていることから、マスコミに対する怒りがかなり大きいことがわかる。
http://rocketnews24.com/2012/04/24/206271/
【TECCMC’s BLOG(但馬救命救急センターのブログ): 4月23日 マスコミの人間に心はあるのか】 (キャッシュ)
■追記 2012/04/25 9:58
【亀岡事故、行き過ぎた取材だったのか 病院「心が腐っている」vs新聞社「事実誤認、訂正を」 (1/3) : J-CASTニュース】
京都府亀岡市の10人死傷事故を巡り、兵庫県豊岡市にある公立豊岡病院の但馬救命救急センターがブログで、家族らへの取材がひどかったと新聞社を名指し批判した。しかし、各新聞社では、批判内容は事実ではないなどと反論しており、同センターでも一部を修正した。
「ご家族,医療者,関係者の心情を考えられないくらいマスコミの人間の心は腐っているのでしょうか」
公立の病院側から、ここまでマスコミ批判がされるのは珍しい。
「取材拒否も、霊安室前で勝手に撮影」ブログの記事は、事故が起きた当日の2012年4月23日夜にアップされた。タイトルは、「マスコミの人間に心はあるのか」だ。
それによると、但馬救命救急センターでは、医師を乗せたヘリも出動し、命を救おうと全力を尽くした。望まない終末になったとき、家族の心のケアも心がけたというが、マスコミがその努力を踏みにじったと明かした。
マスコミに対して、取材拒否の考えを再三伝えていたものの、各社の記者が、霊安室の前にカメラを構え,そこから帰ろうとする家族を勝手に撮影していたと糾弾したのだ。ブログでは特に、読売、毎日、朝日3新聞社の名前を挙げた。個人名を出してもよいとも付記したが、名前は記されていない。
続いて、「一番大切にしたい瞬間に,ズカズカと土足で割り込んできました」と強く非難した。ブログが多くの人に読まれることは知っているとして、「だからこそ敢えてここで述べます」と言っている。
このブログ内容について、ネット上では、賛同する声が多い。ブログのコメント欄にも、24日までに200件以上が書き込まれ、「世間の関心を惹くという効果もありますよ」とマスコミに理解を示す声もあるものの、「行き過ぎた報道の自由」「怒りを覚えました」などと批判が相次いだ。中には、記者の名前を晒すよう求める声もあった。
取材を拒否されていたとしたら、なぜ新聞社は取材を続行していたのか。読売、毎日、朝日は、事実無根と反論
名指しされた3社のうち、朝日新聞社は、J-CASTニュースの取材に対し、ブログには事実誤認があり、霊安室前の現場には記者がいなかったと反論した。
大阪本社広報部の説明によると、朝日の記者は、但馬救命救急センターに到着したとき、亡くなった女児が救命救急処置中だった。病院内で静かに待機し、駆けつけた女児の両親にも声かけはしなかったが、センター側から退去を求められた。
それに応じて、記者は立ち退き、死亡が分かったときに、両親に話が聞けるかセンターを通じて確認した。しかし、両親が取材を拒否したため、記者は取材をあきらめた。このため、両親が女児を引き取って病院から帰る2時間半前には、すでにセンターにはいなかったという。
一方、読売と毎日は、現場に記者がいたことは否定しなかったものの、ブログの内容は事実とは違うと説明した。読売新聞大阪本社の広報宣伝部では、取材に対し、「記者は病院の許可を受け、病院幹部立ち会いのもと待機していました」とし、毎日新聞社の社長室広報担当は、「弊社記者は終始、病院側責任者の立ち会いの下、あるいは指示に従って取材をしていました」とコメントしている。
但馬救命救急センターの財務課では、センター長がブログを書いており、センターのホームページから入れるものの、基本的には個人のブログだと説明した。そのうえで、病院が把握している事実関係とは違う点があり、新聞社からの指摘を受けて、内容についてはセンター長が訂正や修正したことを明らかにした。朝日、読売はさらに対応求める
ブログは、それを受け、3社の名前が削除されている。しかし、追記で、霊安室だけではなく,処置室前,敷地内でも当てはまるとし、「行き過ぎた報道が二度と起こらないことを切に願っております」と訴えた。反響が多いため、コメント欄は閉鎖したとしている。
朝日や読売の広報部では、この訂正や修正では納得しておらず、さらに病院に対応を求めていると明かした。朝日の広報部は、「記者がその場にいなかったと、ブログをきちんと訂正してほしいと思っています。センター側には、記者の名誉を回復するように申し入れています」と言っている。
毎日の広報担当は、「ブログの弊社に関する部分は24日午後に書き換えられており、但馬救命救急センターも誤解の記述だったと認識したものであると理解しております」とコメントしている。
訂正要求に対し、センターの財務課では、「内部で調整中ですので、何とも申し上げられません」とだけ話している。